おはこんばんちは、おーわ(@mof_mof08)です。
日本各地では年間を通じてたくさんの花火が打ち上がりますが、その様子を写真撮影したいと考えている方も多いと思います。
花火の写真を綺麗に撮るためには花火の知識に加え、撮影の経験が必要になってきます。
しかしながら、花火は他の被写体と比べて撮影の機会が得にくいがゆえに練習がしづらいという課題があります。
なんとかして撮影の経験を積みたい…そんなときは花火の動画を活用した写真撮影の練習が個人的におすすめです。
目次
動画を活用した花火写真の撮影練習をするメリット

さて、動画を活用して花火写真の撮影練習をする最大のメリットとしては…
- 現地の臨場感が味わいながら練習できる
- 繰り返し練習できる
といった点が挙げられます。
花火の写真に限った話ではありませんが、撮影のウデを上げるためにはどうしても場数が重要になってきます。(観覧を通じて得られる花火への知識+撮影の経験が増えれば増えるほど、成功率アップにつながっていきます)
日本全体では年間を通じてたくさんの花火が打ち上がるものの、実際のところスナップ写真みたく毎日のように撮ることは極めて困難です。
また、書籍やブログからも花火撮影のテクニックを学ぶことはできますが、花火は動体かつ打ち上がるタイミングがまちまちなため、シャッターを切るタイミングなど座学だけでは技術が得にくいところがあります。
動画を活用することで自宅においても花火の臨場感を味わいつつ、撮影の練習をすることが繰り返しできます。
動画を活用した花火写真の撮影練習方法

ここからは実際に花火写真の撮影練習をするにあたって必要な機材、セッティングといった具体的な方法について紹介していきます。
必要な機材を揃える
まずは練習にあたり、撮影に必要な機材をひと通り揃えましょう。
必要な機材は…
- カメラ(バルブ撮影に対応した機種)
- 交換レンズ(一眼カメラの場合)
- 三脚
- レリーズ
- 動画を再生できる機器(パソコンやテレビなど)
- インターネットへ接続できる環境
の6点となります。
花火写真は長時間露光(バルブ)を用いるためカメラ+三脚+レリーズの3点が必要になりますが、自宅での練習においてもこの点は変わりません。
https://www.hanavigate.com/fireworks-shooting-technic03/
加えて動画を再生できる機器が必要になりますが、パソコンやテレビなどの画面が大きい機器の方が練習しやすいかなと思います。
YouTubeなどの動画配信サービスを介して練習を行う場合は、インターネットへ接続できる環境も併せて用意しておきましょう。
ネット配信に対応した4Kテレビを活用すれば花火動画が大迫力で楽しめるかつ撮影の練習がよりしやすくなるので個人的におすすめです。
カメラをセッティングする
必要な機材を揃えたら、カメラをセッティングしていきます。
カメラを三脚にセットして水平・垂直を取りつつ、位置がおおよそ画面の中央部付近に来るようにセットします。

焦点距離については画面の縦横を超えないように調整していきます。(微調整ができるズームレンズの利用がおすすめですが、なければ単焦点でもOK)
カメラを設定する
カメラのセッティングを終えたら、設定を行っていきます。
設定をざっくりまとめると以下の通りとなります。
撮影モード | マニュアル(M)もしくはバルブ(B) |
---|---|
シャッタースピード | バルブ(Bulb) |
絞り(F値) | F8.0程度 |
ISO感度 | ベースISO感度(ISO100~200程度) |
ホワイトバランス | 花火により異なる |
その他 | 長秒時ノイズオフ、手ぶれ補正機能オフ |
花火という被写体はいわゆる光跡の撮影かつ打ち上がるタイミングが一定ではないため、練習においても特殊な長時間露光(バルブ)を用います。
また、花火は非常に明るい被写体がゆえ、カメラになるべく多量の光が入ってこないようにISO感度と絞りも併せて調節します。
設定についてはおおむね屋外での花火写真の撮影と同じだと考えていただえればよろしいかと思います。(設定に関する基本的な考え方は以下の記事を参考にしてみてください)
https://www.hanavigate.com/fireworks-shooting-technic05/
絞りについては画面の明るさにもよりますが、おおむねF8.0程度を軸に調整するとよろしいかなと思います。(このあたりは撮影しながら調整してみてください)
なお、画面が明るすぎて白飛びしてしまう場合にはNDフィルターを併用するのも一つの手です。
部屋を暗くする
カメラのセッティングがひと通り済んだら、部屋を可能な限り暗くするようにしましょう。
先述のように花火は長時間露光(バルブ)での撮影となりますが、シャッタースピードが長くなればなるほど光を取り込む量が多くなります。
明るい部屋で撮影するとカメラの露出が部屋の明るさに引っ張られてしまうため、長時間露光などしようものならあっさりと白飛びしてしまいます。
部屋を暗くすることで長時間露光でも白飛びしにくくなりますので、忘れずに行いましょう。
撮影する
準備が整ったら動画を再生し、実際に撮影してみましょう。
撮影のコツは屋外における花火写真の撮影と同じく、打ち上がる前~花火が消えるタイミングでシャッターを切ります。(詳しくは花火写真の撮り方講座〜第3回 撮影のコツと失敗例〜を参照)
実際に4Kテレビで再生した花火動画を撮影した写真がこちらです。

なかなか上手く撮れないなーという場合は花火をしっかり見つつ、繰り返し練習してみてください。(失敗しても何度も挑めるのが動画を使った練習の良いところでもあります)
写真撮影の練習におすすめの動画は?
さて、花火写真の撮影を練習にあたりどのような動画が向いているかという点ですが、条件としてはアングルを固定して撮影されている動画がおすすめです。
本番の花火写真の撮影ではアングルを固定した状態での撮影となります。(特殊な撮影を除く)
そのため、練習で再生する動画についても実際の環境にほど近い固定アングルの動画で行うのが個人的には望ましいでしょう。
花火の動画をアップされている方は複数いらっしゃいますが、AQUA Geo Graphicさんや1tsubameさんの動画は固定アングルの動画があるのでおすすめです。
まとめ
動画を活用した花火写真の撮影練習。
花火を撮影するのに必要な最低限の機材と動画を再生できる機器(パソコンやテレビなど)があれば自宅で簡単に実践することができます。
花火写真の撮影をするにあたっての良いイメトレになりますので、ぜひ試してみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m