花火探訪記

鬼滅の刃・猗窩座(あかざ)の技はどんな花火がモチーフになっているのか

花火系散歩屋のおーわ(@mof_mof08)です。

主人公・竈戸炭治郎(かまどたんじろう)が鬼にされた妹・禰豆子(ねずこ)を人間に戻すべく「鬼殺隊」の一員として数多の鬼と戦う物語を描いた漫画こと鬼滅の刃。

そんな鬼滅の刃で登場する上弦の鬼・猗窩座(あかざ)が作中で使用する技には「破壊殺・脚式 冠先割」「破壊殺・脚式 飛遊星千輪」などがありますが、実はこれらの技名は花火が由来となっています。

ところでこの猗窩座が使用する技、実際にどのような花火がモチーフになっているのか気になるという方がおそらく100,000人に1人ぐらいはいらっしゃるんじゃないかなと思います。(超弱気な見積もりw)

そこで本記事では猗窩座が作中で使用する技名と実際の花火との関係について紹介してまいります。

本記事は鬼滅の刃151話(単行本コミックス19巻)までのネタバレを含みますのでご注意ください。

鬼滅の刃・猗窩座(あかざ)について

猗窩座は鬼滅の刃で登場する「鬼」の一体で、鬼の始祖・鬼舞辻無残(きぶつじむざん)率いる精鋭部隊「十二鬼月」の三番手(上弦の参)に君臨します。

初登場は63話(コミックス8巻)で、鬼狩り集団「鬼殺隊」の実力者たちを強力な体術にて次々と追い込んでいく実力を持つ一方、凄惨な過去を持つ悲しき存在でもあります。

劇場版・鬼滅の刃 無限列車編でも登場していることから、上弦の鬼の中では知名度の高い部類に入るのではと思います。

>> 劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編公式サイト

鬼滅の刃・猗窩座が使う技と花火の関係

鬼滅の刃の作中で猗窩座は以下の技を使用しています。

  • 破壊殺・羅針
  • 破壊殺・空式
  • 破壊殺・乱式
  • 破壊殺・滅式
  • 破壊殺・脚式 冠先割
  • 破壊殺・脚式 流閃群光
  • 破壊殺 鬼芯八重芯
  • 破壊殺・砕式 万葉閃柳
  • 破壊殺・脚式 飛遊星千輪
  • 術式展開 終式 青銀乱残光

技名、動き、エフェクトのすべて猗窩座が人間だった頃の思い出に由来し、太字で記載した技名については花火が由来となっています。(花火に由来する技は148話〜152話にかけて登場)

初見では何かやべー呪文の類か?と思われた方も多いと思いますが、実際に花火大会で打ち上がっている花火にまつわる名称が含まれているんですよね。(流閃群光はちょっと特殊かも?)

では、いったいどんな花火がモチーフになっているのでしょうか。

破壊殺・脚式 冠先割(かむろさきわり)

鬼滅の刃148話で主人公の竈戸炭治郎に対して使用した足技で、流星のような軌道+先端に爆発力が込められているのが特徴です。

この技は冠菊という花火がベースとなっています。

冠菊は割物花火の一種で、開発してから時間をかけて流れ星のようにしだれていくという特徴があります。

冠先割の例

冠菊の中には「パリパリパリ」と音を立てて消えていくものがありますが、このスパークしながら消えていくのが先割というものになります。

冠先割の拡大図 消える直前に「パリパリパリ」と音を立てるのが特徴

作中で炭治郎がこの技を受けた際、かすった程度で流血する程度のダメージを受けたというのもなるほど納得です。

似たようなものとして炭酸のように「シュワー」と音を立てて消える花火もありますが、こちらは「群声」などと呼ばれています。

破壊殺・脚式 流閃群光(りゅうせんぐんこう)

鬼滅の刃148話で水柱・冨岡義勇に対して使用した足技で、短時間に爆発力のある連打を打ち込むのが特徴となっています。

これは作中の技のエフェクトおよび技名の「閃光」という名称から推測するに、花火の中でも最高クラスの明るさを誇る花雷(はならい)がベースになっているのかなと思われます。

花雷の例 写真中段の非常に明るい点々の部分がそれに当たる

「流」と「群光」は花雷が続々と打ち上がる様子、すなわち万雷(ばんらい)を示しているものと思われます。

花火大会で万雷が登場したときは「義勇さんこんなやべぇ技を受けていたんだなー」と想像しながら鑑賞すると、いつもの花火が少し違って見えるかもしれませんよw

破壊殺 鬼芯八重芯(きしんやえしん)

鬼滅の刃148話で竈戸炭治郎に対して使用した手技で、三層に連なる(?)打撃を与えるのが特徴となっています。

こちらは割物花火の中でも古来からある伝統的な花火、菊花火がモチーフになっています。

八重芯変化菊の例

八重芯は中心部(芯星)に二重の同心円を描き、外周部分(親星)を含めて全体で三層の同心円を描きます。

芯が三重になったものを三重芯(みえしん)、四重になったものを四重芯(よえしん)と呼びます。

2021年現在、日本の花火における多重芯花火は六重の同心円を描く五重芯(ごえしん、いつえしん)までが主流となっています。

鬼芯についてはよく分かりませんが、おそらく破壊力の高さを表現しているのかなと思われます。(剣で受けた炭治郎を吹っ飛ばすほどの威力)

破壊殺・砕式 万葉閃柳(まんようせんやなぎ)

149話で竈戸炭治郎に対して使用した技で、地面を砕いた際に衝撃波(?)が放射状に広がるのが特徴となっています。

技名にもあるように、ポカ物花火の柳(やなぎ)がモチーフになっています。

柳の例

作中のエフェクトおよび「万葉」「閃」という言葉から、光量の多い大量の柳をイメージしているものと思われます。

破壊殺・脚式 飛遊星千輪(ひゆうせいせんりん)

149話で竈戸炭治郎に対して使用した足技で、不規則な軌道から打撃を与えるのが特徴となっています。

こちらの技は飛遊星千輪という二つの花火がモチーフになっています。

飛遊星はポカ物花火の一種で、開発後にあちこちに星が飛び散るという特徴があります。

飛遊星飛遊星の例

千輪花火は割物(小割物)花火の一種で、開発してから小花がぶわっと咲き乱れる花火のことをいいます。

千輪花火の例

大量の打撃(千輪)を変幻自在な軌道(飛遊星)に乗せてぶっ放す技…うーん、なかなかに物騒な技ですねこれw

術式展開 終式 青銀乱残光(あおぎんらんざんこう)

152話で竈戸炭治郎と冨岡義勇の両名に対して使用した奥義に相当する技で、ほぼ同時に100発の乱れ打ちを行う凄まじいものです。

こちらの技については青銀乱残光の二つがモチーフにされています。

青銀乱は花火の一番外側の部分が青色から銀色(白色)にピカッと輝きながら消えていく花火のことをいいます。

青銀乱の例
青銀乱の拡大図 青色から銀色(白色)に変化しているのが見て取れる

残光は花火の中心部分(芯星)の明るさが持続する花火のことをいいます。(動画の1:46~2:01あたりをご覧いただくと分かりやすいかなと思います)

まさにイメージにぴったりな技といったところでしょうか。

銀乱は「残雪」、残光は「残月」などとも呼ばれます。

まとめ

鬼滅の刃で登場する上弦の鬼・猗窩座が使用する技。

人間時代の思い出がベースとなっているのが最大の特徴で、このうち技名については花火が由来となっています。

花火の玉名は難解なものが多い傾向にありますが、本記事を機に多少なりとも興味をもっていただくきっかけとなれば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m