花火写真の撮り方講座

花火写真の撮り方講座〜第2回 種類・大きさを知ろう〜

皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。

一眼レフカメラ(ミラーレス一眼カメラ)をお持ちの方の中には、日本の美しい花火を撮りたいという方も多いと思います。

そんな美しく魅力あふれる花火の撮り方について「花火写真の撮り方講座」と題して全7回に渡ってお届けしていきます。

第2回では花火写真を撮るにあたって知っておきたい花火の大きさや種類について簡単に紹介していきます。

花火の種類・大きさを知ろう

さて、ひとくちに花火といっても大きさ、種類、色合いなどが大きく異なりますが、これら花火について少しでも知ることで…

  • 撮影機材(カメラ、レンズなど)を適切に選べるようになる
  • 意図する構図を取れるようになる
  • カメラの設定を適切にできるようになる
  • 写真を通じてより花火の魅力を伝えることができるようになる

といった部分につながってきます。

花火写真の撮り方講座〜第1回 伝えたいことを決めよう〜」でも触れましたが、写真の本質は伝えることにあります。

何かを伝えるということは自分自身がその分野についてよく知っている必要がありますが、花火についても同じことがいえます。

ということで、今回は写真でより深く伝えることを目指すために、現場でよく見る花火の種類や大きさについて紹介していきます。

が、実は花火の世界はとんでもなく深く、語り始めればキリがありませんので、分かりやすいところを掻い摘んで紹介していきます。

花火についてもっと詳しく学んでみたいという方は、金武武さんの「眺望絶佳の打ち上げ花火」あたりを読んでいただくことをおすすめします。

花火の種類

日本の花火には基本となる3つの種類があり、それぞれ

  • 割物
  • 小割物
  • ポカ物

と呼ばれています。

最近ではこれらの3つを変形したものや、キャラクターなどをモチーフにした「型物」と呼ばれる花火も多く見かけるようになりました。

割物は玉の中にある星を一気に爆発させ丸く開く花火のことをいいます。

割物花火の例割物花火の例(長岡まつり大花火大会)

おそらく花火大会全体のプログラムの中で一番見ることが多いので、なじみ深いんじゃないかなと思います。

続いて小割物ですが、こちらは小さな玉を八方に放出して多数の小花を一斉に開くタイプの花火のことをいいます。

小割物花火(千輪)の例小割物花火の例(古河花火大会)

みんな大好き千輪花火などがこれに該当します。

ポカ物は外側の玉が割れた後で、中に収納された星や細工を放出するタイプの花火のことをいいます。

ポカ物花火の例ポカ物花火の例(芦屋サマーカーニバル)

流れ星のようにあちこちに飛散していくのが特徴です。

という感じで、花火には色々な種類があるんだなーということを頭の片隅に置いといていただければと思います。

打ち上げ方法

次に花火の打ち上げ方法についてですが、こちらは大きく2種類あり…

  • 単発
  • スターマイン

におおむね分類されます。

この打ち上げ形態によりカメラの設定や構図の取り方が多く変わってきますので、この機会にぜひとも押さえておきましょう。

この他にも仕掛け花火や手筒花火なんていうのもあります。(本記事では割愛させていただきます)

単発はその名の通り、単体で打ち上がる花火のことをいいます。

単発花火(土浦全国花火競技大会 10号玉の部)単発花火の例(土浦全国花火競技大会)

単発と聞くとちょっと寂しい印象がありますが、煙火店さんが趣向を凝らした見ごたえのある玉も多く見応えがあります。

少し特殊な形態として、単発の花火を二箇所から同時に打ち上げる対打ちというものもあります。

対打ち花火の例対打ち花火の例(湯河原海上花火大会)

スターマインは複数の花火を連続的に打ち上げる花火のことをいいます。

スターマインの例(葛飾納涼花火大会)

多くの花火大会においてオープニングやフィナーレといったプログラムの核となるところで華やかに打ち上がってくるのがこの種類の花火です。

スターマインの中でも特に打ち上げ幅が広いものについてはワイドスターマインと呼ばれています。

ワイドスターマイン(土浦全国花火競技大会「土浦花火づくし」)ワイドスターマインの例(土浦全国花火競技大会)

最近では音楽とコンピューターを連動させたミュージックスターマインというものもあります。(音楽と組み合わせての花火がゆえに、どちらかといえば動画向けの花火ですね)

花火の大きさ

花火には大きさがあり、一般的に「号」という表されれます。

この大きさもまた花火撮影におけるカメラの設定や構図、必要となる機材に大きく影響してきますのでざっくりと覚えておきましょう。

各号数ごとの大きさと打ち上がる高さはだいたい次のようなイメージです。(下記以外の玉の大きさや高さについては日本の花火さんのページを参考にしてみてください)

花火の大きさと打ち上げ高度
10号以上の大玉は一般的に「尺」(一尺=10号)で表されます。なお、日本国内において打ち上げられる最大の花火は片貝まつり(新潟県小千谷市)での正四尺玉(40号)となっています。

ちなみに花火の打ち上げに際しては保安距離というものが存在する関係で、花火大会によって打ち上がる花火の大きさは大きく異なります。

【コラム】煙火店によって趣向が違う

あまり知られていませんが、花火業者(煙火店)も花火を語る上ですごく重要なポイント。

コンサートやライブでいえば煙火店はアーティスト的な存在で、同じ打ち上げ花火でも業者が変わればまったく趣向が異なります。

ただ、花火大会の公式サイトやプログラムの中で煙火店の情報はあまり公表されていないケースが多く、知る手段に乏しいのが現実なんですけどね…。

最近になってイープラスの花火大会情報サイトでは煙火店を入力して検索できるようになりましたが、今後はこういったサイトが増えてくれるとありがたいところですね。

まとめ

花火って色々な種類や大きさがあるんだなーということを、なんとなーく把握していただけましたでしょうか。

一見すると花火の撮り方とあまり関係なさそうですが、冒頭でもお伝えした通り花火を撮影するにあたっては花火を楽しむことが大切だと考えています。

実際に花火写真を撮影するときにも「何を、どう伝えるか」という部分がよりはっきりと設定できるようになるかと思います。

第3回からはいよいよ花火写真の撮り方の本編ということで、撮影に必要な機材やテクニックついて紹介していきます。

最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m