仕組み・構造

花火の形はどこから見ても同じ?その答えと理由をざっくり解説

おーわ
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花火系散歩屋のおーわ(@mof_mof08)です。

日本の花火大会では丸いものからハートやニコちゃんといったかわいらしいものまで、実にさまざまな形をした花火が打ち上がります。

そんな多種多様な形を持つ花火ですが、もしかすると皆さんの中には「花火はどこから見ても同じ形だよ」みたいなことを耳にしたことがある方もいらっしゃるかと思います。

果たして実際のところはどうなのでしょうか?

本記事では花火の形はどこから見ても同じか否かについて、写真などを交えながらなるべく分かりやすく解説していきます。

花火の形はどこから見ても同じとは限らない

もうあれこれ書くのが面倒なので(?)いきなり結論になりますが、実のところ花火はどこから見ても同じ形に見えるとは限らないというのが答えになります。

もう少し細かく分類すると以下の通り。

  • どこから見ても同じ:丸い花火(菊・牡丹など)
  • 見る場所によって異なる:平べったい花火(型物)、スターマイン

文字だけだとイメージしづらいかと思いますので、写真などを交えながら解説していきたいと思います。

丸い花火はどこから見てもほぼ同じ

まずは花火大会で最もポピュラーな丸い花火についてはどこから見てもおおむね同じ形をしています。

こちらは古来より存在する割物花火の一つこと菊型花火ですが、見る場所に関わらずだいたい同じ形をしていることが見て取れるかと思います。

打ち上げ花火って丸いの?平べったいの?その答えと仕組みをざっくり解説」の中でも触れていますが、丸い花火は花火玉に詰められた星が立体的な構造となっています。

花火玉が開いた際に星が放射状に放たれるため、真横だろうが上空だろうがおおむね同じ形に見えるというわけです。

平べったい花火は見る場所によって形が異なる

続いて平べったい花火(型物花火など)については、見る場所によってまったく異なる形に見えます。

以下は2枚とも点滅しながらリングを描く花火ですが、同じ場所から見ているにも関わらずまるで別物に見えるんじゃないかなと思います。

たまたま僕自身が見たときには写真のような向きで見えましたが、別の角度から見ていた方にはまったく違った形に見えています。

こちらも「打ち上げ花火って丸いの?平べったいの?その答えと仕組みをざっくり解説」で触れていますが、平べったい花火は花火玉の中が平面的な構造となっています。

花火玉が開いた際に星と呼ばれる火薬が平面的に放出されることから、見る角度によって綺麗に見えたり、はたまた一直線に見えたりと形が異なって見えるというわけです。

スターマインも見る場所によって形が異なる

スターマインも見る場所によって形が大きく異なる花火の一つです。

こちらはほぼ同じシーンのスターマインをそれぞれ異なる角度からながめたものとなりますが、形が明らかに別物だということが見て取れるかと思います。

特に幅のあるスターマインほど影響は顕著で、打ち上げ場所の中心部から見ると最もワイド感を味わえますが、中心部を大きく外れるとワイド感が大きく薄れてしまいます。

イメージしづらい方は、お手元にある定規や鉛筆といった横長な物体を異なる角度から見ていただくと分かりやすいかなと思います。

まとめ

本記事では花火の形はどこから見ても同じか否かについて解説してまいりました。

結論としては花火玉の構造や筒の配置によって形は大きく異なり、ざっくり以下の通りとなります。

  • どこから見ても形が同じ:丸い花火(割物花火)
  • 見る角度によって形が異なる:平べったい花火(型物花火)、スターマイン

花火をご覧になる際は、上記を頭の片隅に置いた上で楽しんでいただければと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m

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おーわ
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花火系散歩屋
花火系散歩屋。関東地方を中心に年間20〜50回の花火を観覧・撮影しながら、各種メディア(SNS、ブログ)を通じて花火の様子をお届けしています。
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