花火系散歩屋のおーわ(@mof_mof08)です。
日本各地では一年間を通じてどこかしらで花火が打ち上がりますが、その一つに熱海海上花火大会があります。
さて、そんな熱海海上花火大会はいつ開催され、どのような花火が打ち上がるのか気になる方も少なからずいらっしゃるかと思います。
本記事では熱海海上花火大会の見どころについて、写真を交えながらざっくりと紹介してまいります。
熱海海上花火大会について
熱海海上花火大会は静岡県熱海市で開催される花火大会で、概要は以下の通りとなります。
開催日程 | 通年開催(年10回以上) |
---|---|
場所 | 熱海湾(熱海港7.5m岸壁~海釣り施設) |
打ち上げ数 | 夏季:約5,000発/それ以外:3,000発 |
最大号数 | 夏季の最終日:20号玉/それ以外:10号玉 |
担当煙火店 | イケブン |
無料観覧席 | あり |
有料観覧席 | あり(夏季のみ) |
三脚利用 | 可能 |
Webサイト | 熱海海上花火大会|熱海市観光協会 公式観光サイト |
土石流災害の影響により、2021年7月30日、8月5日、8月9日に予定されていた花火大会については中止となることが発表されています。
1952年から始まった歴史のある花火大会で、年間で10回以上も開催されるいわば熱海の名物的な存在でもあります。
首都圏近郊の花火大会としては珍しく、最大10~20号玉という大きな花火が見られるのが魅力です。
※号数別の花火の大きさについては以下の記事も参考にしてみてください

加えて、会場となる熱海湾は山に囲まれた「すり鉢」状の地形となっていることから花火の音が反響しやすく、まるでスタジアムにいるかのような音響効果が得られるのも面白いところです。
熱海海上花火大会の見どころ
熱海海上花火大会は打ち上げ時間が25~30分間とやや短めですが、その中に見どころがぎっしりと凝縮されています。
ざっくりまとめると以下の4点となります。
- オープニングカウントダウン
- デジタルスターマイン
- 二尺玉(※夏季限定)
- 大空中ナイアガラ
いずれも迫力のある展開となっていて、非常に見応えのあるものとなっています。
オープニングカウントダウン

その名の通り、熱海海上花火大会のオープニングを彩る花火。
カウントダウンの掛け声とともに10号玉(尺玉)を交えた錦冠を主体としたスターマイン、中盤は単打ち、終盤には小規模なスターマインで締めくくるというなかなか多彩な展開となっています。
中盤に打ち上がる単打ちは一見すると退屈な展開に見えなくもありませんが、尺玉も数発ほど打ち上げられます。

時期によっては新作の試し打ちを兼ねた花火玉が見られることも…。
単打ちについてはデジタルスターマインの中盤などでも見ることができます。
オープニングから多様な展開を楽しめるのはなかなか面白いところです。
デジタルスターマイン

コンピューター制御を駆使したスターマインで、超高速で展開される点が最大の特徴となっています。
「デジタルスターマイン」という名称は熱海海上花火大会の打ち上げを担当するイケブンの商標にもなっています。
開催される日によってまったく異なる色合いや展開が楽しめるのが面白いところで、10号玉が1~2発程度含まれることも。
色鮮やかかつ超高速で展開される花火は見応えバツグンです。
二尺玉(夏季のみ)

8月の最終日に限り、フィナーレの大空中ナイアガラ(後述参照)の直前に20号玉(二尺玉)の打ち上げが行われます。
熱海の花火で頻繁に見られる尺玉は空中で開いた時の直径はおよそ約320mとなっていますが、二尺玉の直径はその約1.5倍にあたる480m…打ち上がる高さも含めるとスカイツリーとほぼ同等かそれ以上に至るのですから驚きです。

特にメイン会場から見たときの二尺玉のスケールと迫力は圧巻の一言に尽きます。
大空中ナイアガラ

熱海海上花火大会のフィナーレを飾るのが大空中ナイアガラ。
非常に明るい銀冠を主体とした構成となっているのが最大の特徴です。
序盤は低空での連打から始まり、終盤は10号玉も交えながらこれでもかという怒涛の勢いで一気に夜空を明るく染め上げていきます。
会場のアナウンスで「一大スペクタクル」と称されるように、視界が銀世界に染め上げられる様子は目を見張るものがあります。
コロナ禍における熱海海上花火大会(2020〜2021年)
2020年初頭より世界各国で大流行した新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響を受けたものの、熱海を再び活気づけるべく花火の打ち上げを続けています。
2020年については予定されていた春季(4〜6月)および夏季の一部(7月)が中止・延期となりましたが、8月5日に感染症対策を施した上で全国に先駆けて花火大会を実施することに。
>> 熱海海上花火大会が再開!コロナ禍に希望を与える花火が温泉街を染め上げる(オマツリジャパン)
さらに観光庁の「誘客多角化等のための滞在コンテンツ造成」実証事業(第一次)の支援を受け、同年11月27日には熱海海上花火大会で史上初となる水中花火、さらに12月23日〜25日にかけては規模を縮小した上で3夜連続で打ち上げを行うなど、これまでになかった新しい取り組みも行われています。
